“異変”を見逃さない、セールスドライバー®の眼差し

2024.05.14
ポストする シェアする

佐川急便のセールスドライバー®は、一人一人お荷物の集荷や配達を行う地域が決まっています。いつも同じ地域、同じお店、同じお宅へ集配に伺っているとその地域の“異変”を肌で感じ取ることがあります。

いつもと違う“空気”を感じたとき

離島で高齢者の命をつないだセールスドライバー®

ある日、長崎県の離島を担当するドライバーがいつも配達に伺っている増田さん(仮称)のお宅へ伺った時のこと。増田さんは86歳で一人暮らし。いつもならインターホンを鳴らせば、元気に玄関先に出て来てくれるはずが、その日は、何の応答もありませんでした。

「あれ…?おかしいな…」不穏な空気を察知し、思い切って大きな声で呼びかけるとかすかに聞こえたのは「トイレで倒れて立てない…」という弱々しい声。

家に入ることを了承いただき、倒れていた増田さんをリビングに運び出し、すぐに救急車を手配。幸いにも命は助かり、数日後、離れて暮らすご家族から感謝の手紙が届きました。

ドライバーの直感と行動力が、ひとつの命を守った瞬間でした。

マンションに入れなくなった!助けを求めた管理人さんのSOS

東京都内のマンションが並ぶエリアを担当するドライバーもある日いつもとは違う“異変”に出会いました。

平日昼下がり、マンション館内の配達を終えてトラックに戻る途中、いつもは管理人室内にいる管理人さんが、建物の外で右往左往しているご様子。
「何かあったのかな?」
声をかけると、実はうっかり鍵とスマホを室内においたまま、外へ出てしまい、オートロックがかかって戻れなくなってしまったとのこと。人通りがない時間帯で、誰にも助けを求められず困っていたところでした。ドライバーはすぐに自分の携帯電話で管理会社に連絡をし、管理人室の鍵がリモート開錠され、事なきを得ました。

後日、管理人さんから一通のメールが届きました。そこには「当日、慌ててしまっており、ドライバーさんの名前を聞けなかったのが心残りでした。この場を借りて感謝を伝えさせてください」という言葉が。思ってもみなかった御礼の言葉に、ドライバーはほんの数十秒の出来事だったので、恐縮しつつも「いつも配達に伺っているマンションの方々の役に立てて良かった」という気持ちになりました。

地域を見守る視点と、ちょっとした気づき。それが人を助けるきっかけになることがあります。“地域に寄り添う存在でありたい”そんなことを考えながら、今日も皆さんの街にお荷物を運んでいます。